社寺工事

  1. ひとつずつ焦らずに

    今年の初め社長から下記の宿題を頂きました。

  2. 雨落ち

    雨落ちとは、軒先から地面に垂直に降ろした部分のこと。雨落ち部分は雨水によって地面の土が跳ね上がり、壁を汚してしまいます。一般的には軒樋をつけますが、軒樋は枯れ葉がつまりやすいので、軒先で雨水の処理をしないでそのまま地面に流して、地上で雨水を処理する方法があります。

  3. 排煙窓

    排煙窓とは、火災発生時に煙を外へ排出するために設置する窓の事です。建築基準法では建物の居室に排煙窓を設けなければなりません。

  4. 長押(なげし)

    長押とは鴨居上部に取り付く化粧材のことで、一般的には内法(うちのり)長押をさします。他には、柱最下部の地覆長押、窓下の腰長押、天井と内法材との間の壁に取り付ける蟻壁長押、天井廻り縁の壁の下に取り付ける天井長押などがあります。

  5. 雨落ち瓦

    観音寺様の大屋根から下屋根に雨が落ちる部分には、雨落ち瓦を施工しました。樋を無くしたのは、裏山からの落ち葉が多く、樋を詰まらせる可能性が高いため。

  6. 銅製角樋と隅木飾

    観音寺様に銅製角樋と隅木飾が取り付きました。向拝軒先の樋は銅製。銅は瓦の釉薬等で穴があきやすいといわれていますが、今回は中がステンレスになっている、ハイブリット構造。これで長年の雨風にも安心です。

  7. 木摺り漆喰塗り

    客殿の外装工事「木摺り漆喰塗り」が始まりました。木摺り漆喰塗りとは、厚さ6㎜、巾30㎜程度の杉材を目透かしにして釘止めしたものに、漆喰を重ね塗りしていく工法です。

  8. 黄安(こうあん)仙人

    ついにこの日がやってきました。黄安(こうあん)仙人が亀とともに、屋根へと鎮座されました。黄安仙人は、前漢・武帝の時代の仙人(道教の思想)で、亀仙人、亀乗り仙人とも呼ばれているそうです。

  9. 外部足場組み換え

    本堂の屋根工事が終盤を迎えました。残すは左官屋さんが終わった後の雨落ち瓦の施工と向拝両角の黄安仙人蓋の施工です。それに伴って、外部足場を組み換えました。

  10. 折上げ格天井

    本堂の内部足場を解体し、床組が始まりました。足場を外したからこそわかる天井の美しさと、それぞれの間の大きさが体感できます。外陣(げじん)の格天井も美しいですが、内陣(ないじん)の折上げ格天井は圧巻です。

  11. 客殿木工事完了

    1月26日に上棟した客殿の木工事が一部取り合い工事を残して完了しました。小中原さん、橋本さんありがとうございました。内外とも真壁の納まりは難しいところが多く、今回の工事で色々と勉強させてもらいました。

  12. 隅棟・大棟

    関西の梅雨入りが例年より遅れていますので、瓦工事が順調に進んでいてありがたいです。ただこの時期でも、屋根の上は恐ろしく熱いですι(´Д`υ)今日は隅棟と大棟の進捗状況の報告です。

  13. 首切り加工

    客殿の水回り以外の各部屋・廊下は、真壁仕様になっています。つまり柱がすべて化粧で見えています。そこで床板を張る際には、一工夫必要になります。それが「首切り加工」なんとも怖い名前です。

  14. 『曲線美』

    毎日いいお天気がつづいているおかげで現場は順調に進んでおります。三田市ではお寺の新築工事中!現在、屋根瓦の工事が進んでいます。

  15. 本掛瓦

    観音寺様本堂では素屋根を解体して、瓦工事が再開しました。再開後まず取り掛かるのが、本掛瓦葺です。本掛瓦とは破風に使う瓦の事で、下記の種類の瓦を総称していうそうです。

  16. 格天井

    観音寺様の現場では客殿の工事も同時並行で、順調に進んでいます。客殿玄関ホールの天井は格天井(ごうてんじょう)。格天井とは、格子状に木材を組む伝統的な天井で、社寺や書院造に用いられてきました。

  17. メチ入れ相欠ぎ留め

    廻縁入隅の留めの部分は、材の乾燥収縮により、どうしても隙間ができて目立ちます。これを少しでも軽減させる方法として、「メチ入れ相欠ぎ留め」というやり方があります。

  18. 雛留め

    観音寺様では本堂、客殿共大工工事が順調に進んでいます。本堂の瓦葺きがいよいよ明日から始まるので楽しみです。さて今日は大工さんの技術について紹介したいと思います。

  19. 向拝柱

    向拝の柱の上部には組み物が使われていて、下から大斗(だいと)、秤肘木(はかりひじき)、巻斗(まきと)、雲肘木(くもひじき)。それぞれ独立した部材を金物等を使わずに組んでいきます。この組み物をまず地上で組んでおきます。

  20. 本堂屋根仕舞い

    本堂は野地板まで張れ、ルーフィング敷きまで進んでいます。ここからは前回の続き。茅負(かやおい)の上に裏甲(うらごう)を乗せます。裏甲は、社寺建築の屋根で茅負の上に乗る板のこと。

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