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本堂屋根仕舞い

本堂は野地板まで張れ、ルーフィング敷きまで進んでいます。

 

ここからは前回の続き。

茅負(かやおい)の上に裏甲(うらごう)を乗せます。

 

裏甲は、社寺建築の屋根で茅負の上に乗る板のこと。

その上に瓦桟を取り付け、瓦を乗せます。

茅負への雨掛りや雨漏りを防ぐための水切りとしての役割を持ちます。

 

向拝の屋根のケラバ側には屋根なりに取り付ける登り裏甲があり、

ここで屋根に段差ができるようになっています。

 

その後に野垂木を乗せます。

野垂木は見え掛かりに用いない垂木の事で、化粧垂木に対して呼ばれます。

 

野垂木はまっすぐではなく、少してらして取り付けます。

このてり具合をカテナリー曲線と呼ぶそうで、

会長が経験で導き出された寸法にしています。

 

最後に野地板を敷いて、屋根仕舞いは完成です。

 

ここからは外部建具の鴨居、耐力壁づくりへと進みます。

 

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