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4.32019
数値で表せること 数値には表せないこと を大切に考える2
■数値で表せること
車の燃費のように、家もどれくらいの性能(熱の逃げにくさ)があるのかを数値で表せます。
それが外皮平均熱貫流率UA値「W/㎡K」(以下、UA値)。
断熱材の性能、窓の性能、外皮面積等を用いて計算します。
兵庫県(丹波市・篠山市)は5地域という区分で、平成28年省エネ基準では、UA値=0.87となっています。
数値が小さいほど、家から熱が逃げにくいことを表します。
実家を他地域と比べてみると、
平成28年省エネ基準 5地域(兵庫) = 0.87
平成28年省エネ基準 3地域(青森、岩手、秋田) = 0.56
実家 = 0.52
平成28年省エネ基準 2地域(北海道の一部) = 0.46
高性能なハウスメーカー(UA値=0.30程)には及ばない数値ですが、実家は必要十分な断熱性能であると考えています。
このぐらいだと北側にあるトイレや洗面脱衣室に入った時、ひやっとしにくく、部屋間の温度差が少ないと感じています。
もうひとつ評価基準としてあるのが、設計一次エネルギー消費量です。
一次エネルギーとは自然に存在している燃料、例えば、石炭、石油、天然ガス、原子力等です。
わたしたちは、石炭、石油を燃やして(火力発電)電気に変換して、住宅で使用しています。
(原子力発電もそうですね)
この一次エネルギーをできるだけ使わないようにしようという基準が定められていて、
その家がどれくらい一次エネルギー消費量を削減しているかを
BELS(https://jutaku.homeskun.com/syouene/bels.html)という制度で評価できます。
実家は基準から、一次エネルギー消費量を37%削減できていることを示しています。
光熱費のシミュレーションも出てきます。
このように、数値で表せることをしっかりと考えることは大切だと思っています。
ただ、数値には表せないことも大切にしなければなりません。
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