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3.182019
クジラの撮影へ。
先日、休みを頂きまして、沖縄へ行ってきました。
この時期に沖縄?と思われそうですが、今の時期に出産と子育ての為に沖縄付近まで上がってくる鯨を撮影しに行ってきました。
初日は波が高く、船酔いで撮影どころではありませんでしたが、最終日には天気も良く、見渡す限り360度青い海と青い空。
そんな広大なスケールの海の中から突如現れる鯨の迫力は想像以上でした。
残念ながら、ジャンプしている鯨を撮る事は出来ませんでしたが、船の真横で深く海中に潜る際に高く上げる尾びれだけでもすごい迫力でした。
鯨撮影の合間に沖縄本土の撮影にも行ってきました。
沖縄は古くから独自の文化があり、撮影ポイントも多くあるという事で、楽しみにしていました。
沖縄特有の民家も撮影できました。
僕が、建物の中と外の繋がりを大切に設計するきっかけとなったある有名な建築家の方が良く話されている沖縄の民家。
その建築家の話の中でも特に「ヒンプン」と言うものを実際に見てきました。
ヒンプンとは沖縄の古い民家の目隠し塀の様なもので、各家庭の入口にあります。
このヒンプンには魔除けの意味もあるようで、沖縄の魔物は直進しか進めず、曲がる事が出来ないとされてきたようで、魔物を敷地に入れない為の物でもあった様です。
また、古くは人の動線を制御する役割ももっていたらしく、客人は右から、家人(女性)は左からアプローチするというルールがあったようです。
この集落にはほぼ全ての家に色々なヒンプンが見られました。
沖縄では、塀は建物と町とを遮断する装置ではなく、逆に緩やかに繋げる役割を持った装置のようです。
ヒンプンがある事で、道から建物への奥行きも感じます。
加えて、どの家を見てもわかるように、屋根の高さが低く抑えてあります。
台風の影響を受けにくくする工夫の一つかと思われますが、この低い屋根と、緩く目隠しされたヒンプンとがとても謙虚な落ち着いた佇まいを作っていると感じました。
あと、首里城の内部にも使われてるアマハジと言われる空間。
多くの民家にもアマハジがありました。
アマハジとは、屋根のある縁側の様な空間の事ですが、外部でも内部でもない曖昧なこの軒下空間は、子供達の遊び場でもあり、大人達のおしゃべりの場でもあり、家の中と外を緩く繋ぐ空間でもあるようです。
内と外との「間の魅力」がたくさんある沖縄集落でした。
普段の設計にも落とし込める要素もたくさんあり、とても有意義な沖縄旅行となりました。
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