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格天井

観音寺様の現場では客殿の工事も同時並行で、順調に進んでいます。

 

客殿玄関ホールの天井は格天井(ごうてんじょう)。

格天井とは、格子状に木材を組む伝統的な天井で、社寺や書院造に用いられてきました。

1つ1つの区分を格間(ごうま)といい、その縁を格縁(ごうぶち)といいます。

格縁には銀杏面(ぎんなんめん)と呼ばれる7mmの面取りが加工されています。

 

廻縁を2重にしていて、下の廻縁を台輪(だいわ)といいます。

通常台輪の方が大きいサイズを使います。

 

格縁を組み終わってから、大工の小中原さんと天井板の割り付けを行いました。

 

元口(木の根っこの方の幹の直径が大きい方)、末口(木の先端の直径が小さい方)を確認し、

今回は末口を南、東方向に向けるようにしました。

家の中心に向かうように末口を持っていく場合もあると教えてもらいました。

 

1つでも間違うと見た目がおかしくなりますので、取付の際は確認を怠らず行います。

今回、天井板が無垢板でしたので、上からでも方向が分かって良かったです。

 

ちなみにこの天井板、すべて蜜ろうワックスを塗っています。

これだけは私の仕事です。

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