スタッフブログ
6.132018
M様邸 WEB内覧会 ~リビング・ダイニング~
今回のWEB内覧会はM様邸のリビング・ダイニングです。
低く抑えた天井高さと無垢の床板に塗り壁。
とても落ち着いた空間に仕上がっています。
天井高さは2m20㎝。
一般的な天井高さより20㎝程低いダイニングキッチンスペース。
落ち着き感がうまれ、高さを控えることで奥行き感がでます。
天井が低いという事は建物自体の高さも低く抑えられますので、階段を1段少なくできたり、緩い勾配の階段で登れます。
吹き抜けなどを通して2階とのつながりも近くなり、家族のつながりがうまれます。
天井高さは建物の外観にも影響してきます、低く抑えた外観はどっしりと安定感があり、横のラインを強調できるので建物のプロポーションも綺麗です。
冷暖房の効きも良くなりますし、照明やエアコンのメンテナンスもしやすい、など天井が低いという事は意外にメリット多いです。
当然ですが、住み始めは低く感じてしまうと思います、ですが、天井高さはそのうち慣れます。(慣れるはず。。)
ただ、窮屈に感じないような工夫はしています。
その一つが吹き抜けです。
天井は高いのもいいですが、低いのもまたいいです。
大切なのは空間のメリハリです。
高い位置の窓から部屋の奥まで光を届けます。
上の写真2枚はリビングのソファーからの眺めです。
ソファーでくつろいでいる時に、表通りの人と目が合わない高さを検討した塀で目隠しをしています。
こちらがそのソファー。
既製品のソファーではなく、部屋の大きさに合わせて制作させていただきました。
買ってきた既製品のソファーはどうしても隙間ができてしまい、ほこりがたまったり、掃除機がかけずらかったり。。
サイズぴったりの造作ソファーなら、そんな煩わしさもありません。
コーヒーを飲みながらくつろいでいただけるように肘掛テーブルと充電用にコンセントをつけました。
ソファーでくつろぎながら四季の移り変わりを感じて頂けるよう、正面に植栽を植えています。
そよ風で枝葉が揺らぐように枝ぶりの細いもの、
水遣りなど管理がしやすいもの、
大がかりな剪定の必要がなく、ほっておいても自然と樹形が整うもの、
を選んで植えてもらいます。
建物の南側には、リビングダイニングからつながるように大きめのウッドデッキを採用いただきました。
外と内のつながりを大切に設計しています。
昔の家の縁側のような外なのか内なのか、、曖昧な空間。
目隠しの塀を立てていますので、休日のデッキスペースでの食事も人目が気になりません。
大きな庇がウッドデッキを照り付ける真夏の太陽光を遮断してくれます。
大きな庇のおかげで少々の雨でも大丈夫、リビングの一部として活躍してくれそうです。
建物の性能に対して意識の高いM様から、ハニカムスクリーンのご希望がありました。
ハニカムスクリーンとはカーテンやブラインドの様に窓につけるスクリーンで、構造が蜂の巣(ハニカム)構造になっています。
このハニカム構造の中に空気を閉じ込めることで熱が逃げにくくなります。
空気は動かなければとても高性能な断熱材なんです。
窓のガラスは断熱ペアガラスですが、壁の中に入っている断熱材にはかないません。
窓は家の中で一番熱の出入りが多い部分です。
窓からの熱の出入りを少なくすることがダイレクトに省エネつながります。
カーテンと違い上下に動くので、少し降ろして視線だけを隠すという使い方もできます。
スクリーンを通る光もきれいで、落ち着いた雰囲気を作ってくれます。
光を通すタイプや通さない遮光タイプ、そのMIXなど色々な生地がありますので、省エネに関心の高い方はぜひご相談ください。
カーテンは閉めている時も開けている時もとても存在感があり、重たい空間になりがちですが、
このスクリーンなら、開けている時も存在感なくすっきり収まるのでお勧めです。
照明計画も、いつも時間をかけて計画している部分です。
気を付けていることは、
照明の高さを下げる。
必要な所に必要な明かりをおとす。
一室一灯照明ではなく多灯分散照明にする。
部屋全体的に明るくしすぎない。
リビングダイニングになるべくダウンライトをつかわない。
など、いろいろあります。
ライトアップされた植栽を室内から眺めるようにする場合などは特に照明計画はむずかしく。
室内の照明がガラスに映ると外が見えにくくなるので気をつかいます。
植栽はスポットライトで下から照らし上げるのではなく、月明かりをイメージして上から照らしています。
本物の木のぬくもりのある素敵なリビングになりました。
次回は2階の各部屋をご紹介します。
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