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4.212018
意外なおはなし ~障子編~
日本人にはなじみ深い障子ですが、障子の性能についてはあまり知られていないようです。
障子のイメージとしては、昔の家っぽい、すぐにやぶれる。。などあまり良いイメージをお持ちでない方が多いように思います。
しかし、住宅性能にこだわりのあるお客様は障子戸をよく採用いただいています。
インテリアのテイストに「和風モダン」をご希望の方にはとくにおすすめです。
畳と合わせるのではなく、あえて無垢のフローリングと合わせる。
無垢の床板との相性は抜群です。
たとえば、、
障子が入ることでとても落ち着いた上品な空間に仕上がっています。
さらに、意外かもしれませんが断熱性にも優れています。
窓の断熱性能を上げるために、今あるサッシの内側にもう一枚サッシを付ける「内窓」を取り付けさせて頂くことがありますが、
原理はその内窓と同じです。
外側のガラス窓と障子との間に空気を閉じ込めることで断熱しています。
意外にも、断熱性能はカーテンよりも優れています。
カーテンにはヒダがあり空気を閉じ込めることができません。
空気は動かなければとても優れた断熱材なんです。(動かなければです)
毛皮のセーターや羽毛布団があたたかいのは空気をとじこめれるおかげです。
窓の結露対策にも有効です。
カーテンは閉めると更に結露しやすくなりますが、内障子は閉じ込めた空気のおかげで結露しにくくなります。
カーテンは、結露ガラスのおかげでレースカーテンにカビが繁殖することも少なくありません。
衛生面でも優れている内障子です。
小さなお子様がおられる方からは、すぐにやぶれてしまいそうで、、、という意見を良くお聞きします。
そのような方にはワーロン紙という障子紙おすすめしています。
ワーロン紙とは、ビニール樹脂の両面に和紙が貼ってある強化障子紙です。
とても丈夫で破れにくい障子紙です。
最後に、
内障子をおすすめしている一番の理由は、障子紙を通して室内に入ってくる光がとても柔らかくてきれいだからです。
とてもきれいな光が入ってきます。
この独特な落ち着いた光は障子にしか出せません。
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