中井工務店 社長コラム


ニューズレター -中井工務店通信- に掲載中の社長コラムをこちらにまとめていきます。
ちょっと真面目な話になりますが、中井工務店らしさが感じられる部分かと思いますので、中井工務店ってどんなところかな?という方はぜひご覧になってくださいね。

第1回

昨年までは私の実の妹である事務員の中井がニューズレターを担当しておりましたが今年からは私と広報担当の松田がニューズレターを皆様にお届けいたしますので前担当者同様可愛がっていただければ幸いです。今月号より私も少しスペースをいただいてニューズレターに私の思いを伝えさせていただければと思います。

少し硬いお話にはなりますが私は中井工務店をすべての人が幸せで「安心・安全で健康な住宅」を提供できる会社にしたいと思います。「すべての人」・・・とはお客様はもちろんですが中井工務店の従業員、協力業者そして地域の人々をさしています。「安心・安全で健康な住宅」・・・とは新築、リフォームを問わず建物の良さを最大限に引き出しお客様の大切な住宅を地震などの災害から守り住み続けることで心も体も健康になる住宅を目指しています。上記を実現するために特に下記の3つの事項を考えていきます。

1.会社の安定的な成長に努めます。
人の人生が80年・住宅が100年を目指す現在において一時的な利益の確保ではお客様の大切な住宅を守ることはできません。また、従業員や協力業者にも還元することはできません。当社では目先の利益にとらわれず適切な価格でお客様に建物を提供し、いただいた利益を会社の安定的な成長に使用し地域社会にも還元していきます。
2.日々技術の研鑽と勉強に努めます。
3.技術の継承、特に大工の育成に努め若者が憧れる職業になるようにPRしていきます。

スペースが少なくなりましたので2.3のご説明は次号以降に掲載いたします。
今後とも中井工務店をよろしくお願いいたします。

第2回

今回も社長コラムお付き合いいただきありがとうございます。
前回は私が仕事において考えている3つの事項のうち「会社の安定的な成長」についてお話ししました。今回は「日々の技術の研鑽と勉強」についてお話をします。建築業界は常々新しい技術と材料、そしてデザインが生み出されています。また、それに対応するための建築基準法や建設業法など法律も日々変わっていきます。

当社では設計の担当者はもちろん、社員大工にも2級建築士以上の資格を取らせています。(合格するまで頑張ってもらっています。)資格取得のための学校への学費補助や通学のための勤務時間の変更にも対応しています。昔から大工は腕一本で勝負していましたし、ハウスメーカーの設計は責任者が有資格者で、実務担当は無資格ということも多々ありますが、「安心・安全な住まい」の実現には担当する設計士と大工がともに正確な知識を持つことが大事だと私は思っています。

 その他、技術的な勉強以外にも例えば最近の建物のトレンドや接客マナーの講習会・セミナーなどへ私だけでなく従業員にも積極的に参加させています。(大工職の社員は苦手そうですが…)

私は大学を卒業してからハウスメーカーで5年間現場監督をしていましたが、ハウスメーカーでは従業員や職人にも接客マナーをお金と時間をかけて教育をしていて、大変勉強になりました。当社では限られた時間と予算内での教育となってしまいますが一歩ずつ続けていきたいと思います。(なかなかうまくいきませんが…(笑))

今回もお付き合いいただきありがとうございました。
次回は「中井工務店の大工の育成」についてお話しいたします。

第3回

今回は「中井工務店の大工の育成」についてお話しいたします。

皆さんはよくテレビや新聞・雑誌で「住宅の販売戸数」という言葉を聞きませんか?私は先代の社長に「家は売り物ではない、建物や。だから販売戸数ではなく建築戸数や」と教えられてきました。ハウスメーカーのように工場でほとんど組み立てられる家は感覚として車やテレビに近いのかもしれません。

また会社として営業が重要なため販売とよばれるのでしょう。(確かに営業も重要です。私が一番身に染みています。)でも私は家づくりで一番大切なのは実際に家を建てる職人だと思っています。その中でも「棟梁」と呼ばれる大工が家づくりでは非常に重要な役割を果たします。
お客様の家づくりに一番長く関わり、中心となって他の職種の管理監督をするのは大工です。

そんな大事な大工ですがほとんどの工務店は外注(自社の社員ではない)に頼っています。それでは大工の技術は人任せになってしまい、昨今の新しい技術にも対応することができません。

ですから当社では大工を社員として雇用又は専属化したり、月一回の会議の中で勉強会を開いたり外部のセミナーや大工技能士の試験、建築士の試験にも会社から補助を出しています。

また、大工という職業は小学校で将来なりたい職業を聞くと必ず上位に来ますが高校、大学ではランク外になることも珍しくありません。
3Kという職業、休みが少ない、給料が安定しない等の理由で若者の入職者が少なくなってきています。

その点でも当社では社員として雇うことで労働基準法に定めた休日を確保し、給料は月給制にして安定性を確保しています。
また、他業種では当たり前ですがこの業界ではなかなか定着しない厚生年金や社会保険にも対応しています。
大工がいなくなれば社寺仏閣・古民家の工事はもちろん普通の住宅の修繕などもできなくなります。

私は大工としては十分な修行はできませんでしたが経営者として1人でも若い人が職人や建築に携わる仕事にあこがれを持ってくれるように頑張りたいと思っていす。

第4回

前回までの「社長コラム」で私が中井工務店で考えている事、現在実践している事をお話しいたしました。
今回は少し仕事を離れて弊社が取り組んでいる事をご紹介したいと思います。

弊社は丹波篠山市の若手工務店グループ「住倶楽部(すくらむ)」に所属しています。(住倶楽部の詳しい説明は当社ホームページ住倶楽部のバナーまたは、https://scrum-home.com/ よりご参照ください。)

住倶楽部では令和元年8 月26 日~ 30 日まで「篠山建築学校」と称して世界中の建築を学ぶ学生に、篠山に現存する空き家をリノベーションする手法を学んでもらうというイベントを行いました。参加者の募集には主にホームページを利用しましたが、驚いたのは応募の3 分の1 は海外からの応募だったことです。
また、アメリカ、東南アジア、ヨーロッパ、中東など様々な国や地域からお問い合わせをいただきました。残念ながらビザなどの関係で最終的にはアメリカとタイからのみの参加となりましたが、日本の建築にかなり興味のある外国人の方が多い事、特に日本の職人の技術に興味を持っている事が分かり、嬉しかったです。

篠山建築学校でゲストスピーカーとして来ていただいた京都の建築家は、京都という土地柄もあるかもしれないがご相談いただくクライアントの半分は外国人の方だとお話しされていました。日本の建物、特に木造の住宅に興味を持っている方が多いのは大変うれしいことです。

前回のニューズレターで最近はなかなか建設業界や職人になる若者が少ないとお話をしましたが外国人の方から見ればまだまだあこがれの職業なのかもしれないと思いました。近い将来、外国人の方が中井工務店に就職?もあり得るかもしれませんね。(余談ではありますが10 月8 日現在、来年4 月入社で大工職の内定を出しました。)

第5回

 今年もニューズレターをお読みいただき誠にありがとうございます。このニューズレターをお読みいただいている頃はもう2月になっているかと思いますが、2020年最初のニューズレターですので私の2020年の思いをお話したいと思います。

2020年の今年は何といっても夏に東京オリンピック・パラリンピックが開催されます。昨年のラグビーワールドカップでも思いましたがやっぱりスポーツは楽しいですし感動しますね。私たちが見ているのは4年に一度の試合のほんの一瞬ですが選手たちはその一瞬に全力の力を出せるように日々血のにじむような練習をされていることと思います。私も小・中学校で野球、高校で柔道、大学で応援団と体育会系でがんばってきました。こんな私ですがスポーツは大好きなんですよ(笑)

私たち工務店の仕事に大会はありませんが日々建物完成のために創意工夫をしているのか?常に自分を成長させるために努力をしているのか?を改めて自問自答したいと思います。明日から急にセンスの良いデザインの住宅を設計できるわけではありませんし、大工の技術が身に着くわけでもありません。

スポーツ選手と同じように毎日の鍛錬が必要と心に誓って私をはじめ社員、協力業者一同2020年はさらにがんばっていきます。また、スポーツは観戦も楽しいですが実際に体験することも健康に良く気持ちの良いものです。

今年はオリンピックに向けて健康ブームも起きるのではないでしょうか?
私たち住宅に携わる者としても住むだけで健康になれる家ができないかをさらに熟思していきたいと思います。住宅に使用する素材にこだわり、建物をつくる工法を工夫して家族が健康になる家を今後ともご提案させていただきます。

建物にはスポーツと同じように見る者を感動させ、体験した人を健康にする力があると思います。今年一年オリンピック・パラリンピックに負けないように中井工務店はがんばっていきます。

本年も㈱中井工務店をどうぞよろしくお願いいたします。

第6回

今回もニューズレターをお読みいただき誠にありがとうございます。

前回のニューズレターの作成時には思いもよらなかった今回の「新型コロナウィルス」の影響により状況が一変してしまいましたが、皆様どのようにお過ごしでしょうか?

弊社のお施主様には医療従事者の方や福祉介護施設でお仕事をされている方がたくさんいらっしゃいます。このよな時期に最前線でお仕事をされている皆様に感謝と敬意を表します。

それ以外のお仕事をされている方もお子様の学校が休校になったり職場がお休みになったりテレワークに変わったり環境の変化に戸惑っていらっしゃる方も多いのではないでしょうか?
私も小学六年生の息子を持つ父親としてまた小学校のPTA会長として色々な判断に悩まされています。それでも今しっかりルールを守って元の平穏な社会に一日でも早く戻れるように頑張っていきましょう。

また今回のコロナの件で弊社の事をご心配されている方もいらっしゃるかもしれませんのでお話をさせていただきます。

現在中井工務店ではコロナの直接的な影響としましてはトイレや食洗機の一部で納期の遅れが出ているものの、特段大きな影響は受けておりません。ありがたいことに工事等の受注に関してもお問い合わせを順調にいただいております。

一部のメディアでは住宅の様な高額な買い物は控える傾向があるとの報道もありましたが、最近のお問い合わせは「予定通り工事をしてもらいたい」等のありがたいお話が多いです。

またテレワーク等密を避ける働き方に関しては、現場仕事の私たちには難しいですが、少しでも業務を効率化と対面でのやり取りが少なくなるように社員と専属大工にipadを支給し図面のやり取りや打ち合わせ、会議などが遠隔地でもできるようにしました。

現在の状況を悲観するのではなく何か新しいことに挑戦し、少しでもお客様や働くみんなにとって前向きになれるように頑張っていきますのでご支援のほどよろしくお願いいたします。

 
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